セルフケアプラン – 自分や家族がケアプランを作成することのメリット・デメリットについて

介護保険

介護サービスを受ける場合は、基本的にケアプランはケアマネジャーに作成してもらうことになりますが、実は要介護者本人や家族が作成することもできるということは意外と知られていません。

そこで本記事では、自分でケアプランを作るセルフケアプランについて解説します。

セルフケアプランとは?

セルフケアプランとは…

ケアプランを利用者自身、もしくはその家族が作ること

…になります。

セルフケアプラン作成の流れ

簡単にですが、セルフケアプランの作成の流れを解説します。

  1. 自己作成を予定していることを市区町村へ申し出て相談する
  2. 居宅介護(介護予防)サービス計画原案を作成し、区分支給限度額を確認してサービス利用単位確認・利用者負担額の計算を行う
  3. サービス担当者会議による検討・調整(専門的意見の聴取等)を行ったうえでセルフケアプランを作成する
  4. セルフケアプランを市区町村に提出して、承認された場合のみ居宅介護(介護予防)サービスを受けることができる

作成について

セルフケアプランを作成する際に、0から自分で行おうとすると非常にハードルが高くなってしまいます。
そのため、ケアプランの自己作成を支援している“全国マイケアプラン・ネットワーク”といった団体のサイトや、市区町村で作成している「ケアプラン自己作成の手引き」なとを参考にする必要があります。

セルフケアプランのメリット・デメリット

ここでは、ケアプランを自分で作成するメリット、デメリットについて解説します。

メリット

セルフケアプランのメリットとしては次の通りになります。

  • 利用者自身の現状把握が容易にできる
  • 日常生活の自己管理によるQOL向上
  • 介護保険制度への理解が深まる
  • 事業者や施設との関係が密になる

以下に詳しく解説します。

利用者自身の現状把握が容易にできる

ケアプランを家族が行うことで、より利用者自身の現在の状況を可視化することで把握しやすくなるというメリットがあります。
ケアマネジャーは毎日利用者と顔を合わせるわけではありません。
人によっては月一回のケアプランの説明と同意を求める日のみだけ…なんて場合もあります。

この点から、ケアマネジャーにケアプランを頼むと、在宅での生活状況との温度差が生まれ、その温度差がプランに悪い反映を及ぼす可能性があります。

日常生活の自己管理によるQOL向上

家族だけでなく、自分自身で受けるサービスを選択し決定するということは、いわば“日常生活の自己管理(セルフマネジメント)”とも言えます。
この作業はケアプランで決まったサービスを受動的に受けることとは異なるため、非常に高い認知機能を要するとも言えます。
また、自分自身の意思で選択するということから、ほとんどが納得したサービスを受ける事となり、QOLの向上にもつながるというメリットがあります。

介護保険制度への理解が深まる

自分や家族が利用する介護保険について、自分でケアプランを作成し利用するためには、それだけ知識などのインプットが必要です。
セルフケアプランの作成というアウトプットの機会を利用し、介護保険制度を勉強し、理解することができるというメリットが期待できます。

事業者や施設との関係が密になる

ケアマネジャーにケアプランを頼むと、必然的に利用するサービスの事業者や施設との連絡はケアマネジャーを通して行うようになってしまいます。
しかし、セルフケアプランを作成することで、自分たちで事業者や施設と頻繁に連絡を取る必要があるので、必然的に密な関係性になるというメリットがあります。

デメリット

しかし、セルフケアプランにはデメリットも多くあります。

  • 情報収集を自分で行う必要がある
  • 利用交渉を自分で行う必要がある
  • 複雑な事務手続きを毎月自分で行い管理しなければならない
  • 場合によっては事業者や業者から煙たがられる可能性がある

以下に詳しく解説します。

情報収集を自分で行う必要がある

自分でケアプランを作成するとなると、利用するサービスや施設の情報収集を自分で行わなければならなくなります
もちろんインターネットなどでも所在地やサービス内容について調べることはできますが、実際の利用者の生の声やリアルタイムでの状況についての情報は、やはり多くの利用者を抱えているケアマネジャーに集まってくるので、この点でデメリットと言えます。

利用交渉を自分で行う必要がある

また、情報収集のみならずさらに利用交渉を自分で行う必要があります
スムーズにサービスや施設の利用ができればよいですが、利用者状況や定員などの関係で断られてしまうことも多いため、利用開始までの時間が非常にかかってしまうケースがあります。

複雑な事務手続きを毎月自分で行い管理しなければならない

なによりも、複雑な事務手続きを自分で行わなければならないという点が大きなデメリットとも言えます。
介護保険サービスで担う介護の部分は一部分ですから、介護をしながらケアプランを毎月自分で作成するとなると非常に多くの時間と労力が必要になります。

場合によっては事業者や業者から煙たがられる可能性がある

やはりほとんどはケアマネジャーによるケアプランの作成の上でのサービス利用になりますから、「自分が(or家族が)ケアプランを作成する」となると、利用する業者や施設側からは敬遠される可能性があります

まとめ

本記事では、ケアプランを自分で作成するというセルフケアプランについて解説しました。

セルフケアプランとは…

  • ケアプランを利用者自身、もしくはその家族が作ること
  • 市区町村へ申請し、サービス計画原案の作成、会議への出席、ケアプランの作成と提出などのプロセスが必要
  • メリットとしては自己管理できる点や、自分の意志を反映したサービスを受けれることなどがあげられる
  • デメリットとしては、とにかく作成作業が大変
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なんにせよ、介護保険の制度に詳しくないといけないでしょうね!
あとはケアプランを自分で作成しようが、ケアマネに作成を頼もうが、
作成料金はかからないから、金銭的なメリットは皆無ってとこだね。
個人的には、信頼できるケアマネを見つけ、密にケアマネと相談をし、
ケアプランの作成を依頼する…ってのが良いと思いますけどね!
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