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医療従事者におけるインフルエンザ感染対策や予防策について

内部障害

インフルエンザは病院や施設へ持ち込まれると、急速に集団発生するという特徴があります。
その特徴からも、医療従事者にとってインフルエンザの感染対策は重要とされています。
今回は医療従事者におけるインフルエンザ感染対策や予防策についてまとめてみました!

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  1. インフルエンザとは?
    1. インフルエンザの種類について
    2. インフルエンザの流行しやすい時期は?
    3. インフルエンザの感染力について
  2. インフルエンザの病状について
    1. 潜伏期間
    2. 主な症状について
    3. インフルエンザの発熱について
    4. インフルエンザと呼吸器疾患について
  3. インフルエンザの感染経路について
  4. インフルエンザの検査について
    1. インフルエンザ迅速検査は完璧ではない?
    2. 偽陰性になりやすいケースって?
  5. インフルエンザの治療について
    1. 治療薬について
  6. タミフルについて
  7. インフルエンザワクチンの効果と有効性について
    1. 高齢者にも予防の意味がある?
    2. インフルエンザワクチンとアレルギーについて
    3. 妊婦はワクチン接種は危険?
  8. インフルエンザの感染予防対策について
    1. ①ワクチン接種
    2. ②咳エチケット
    3. 早期の鑑別診断
  9. うがいはインフルエンザ予防にはならない?
  10. 医療従事者がインフルエンザ感染源とならないためには?
  11. インフルエンザ発症してしまったら、いつまで休めばいいの?
  12. 加湿器とインフルエンザについて
    1. 逆に加湿器が院内感染を引き起こす?
    2. 超音波式加湿器は医療機関ではNG?
  13. 医療機関におけるインフルエンザ対応について
    1. 外来での対応について
  14. 入院病棟での対応
  15. 小児・未成年者がインフルエンザに罹患したら?
    1. 合併症へのリスク
    2. 具体的な注意事項
  16. まとめ
  17. 作業療法士は語りたい!

インフルエンザとは?



インフルエンザとは、“インフルエンザウイルス”によって引き起こされる急性感染症になります。

インフルエンザの種類について

インフルエンザは、

・A型(ソ連かぜ・スペインかぜ:H1N1 / 香港かぜ:H3N2)
・B型
・C型
……の種類があります。

インフルエンザの流行しやすい時期は?

例年、初冬から春先にかけて流行します。

インフルエンザの感染力について

感染力は強いものの、通常は短期間で治癒されるといわれています。

インフルエンザの病状について



以下にインフルエンザの病状の特徴についてまとめてみます。

潜伏期間

潜伏期間は通常1~3日ですが、ウイルス量が少ないときは7日間と延長する場合もあるので注意が必要です。

主な症状について

インフルエンザの主な症状としては、

・38~40度の突然の発熱
・頭痛
・関節痛や筋苦痛
・全身倦怠感
・鼻汁
・咽頭痛
・咳
…といったものがあげられます。

インフルエンザの発熱について

事前にインフルエンザワクチンを接種している場合は発熱は37度台のことが多いとされています。

インフルエンザと呼吸器疾患について

高齢者や呼吸器、循環器、腎臓などの慢性疾患、糖尿病や免疫機能低下を引き起こしているクライアントでは、原疾患の増悪とともに呼吸苦に二次的細菌感染症を起こしやすくなりますので、
医療スタッフはなお注意が必要です。

インフルエンザの感染経路について



このインフルエンザの感染経路についてですが、
・飛沫感染:咳やくしゃみなどの飛沫を吸引することで感染
・接触感染:インフルエンザウイルスに汚染された手指や環境面を介して感染
…があげられます。

インフルエンザの検査について



咽頭や鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液などを使用して、約15分で判定可能な迅速検査が行われます。

インフルエンザ迅速検査は完璧ではない?

簡易的な検査でインフルエンザに罹患しているかどうかが判定できる迅速検査ですが、一度の検査でインフルエンザを否定できるわけではなく、
万能ではないことが課題としてあげられます。

  検査キットA 検査キットB
検出感度 69.2% 84.6%
診断可能な発症からの時間 12時間以上 4時間程度
検査時間 5~15分 3~15分
1度に検査可能な人数 複数人 1人

こういった迅速検査の落とし穴から、実際にインフルエンザに罹患していにも関わらず、検査上は陰性となっている状態は“偽陰性”と呼ばれています。

偽陰性になりやすいケースって?

この偽陰性になりやすいケースは、主に、

・発症からの時間が短い場合
・検体採取の手技の問題
…があげられます。

インフルエンザの治療について



インフルエンザに罹患した場合は、48時間に治療を開始します。

治療薬について

インフルエンザの治療薬としては、

吸入薬:ザナミビル(リレンザ)・ラニナビル(イナビル)
内服薬:オセルタミビル(タミフル)
点滴静注:ペラミビル(ラピアクタ)
…といったものがあります。
これらの抗ウイルス薬を積極的に投与しますが、解熱剤などの対症療法も併用される場合があります。

タミフルについて

タミフルは1日2回、5日間処方されるのが通常です。
しかし症状が軽減したからといって途中で中止せず、飲みきることが必要となります。
また、タミフルはインフルエンザウイルスの発生を防止するためにも重要とされています。

インフルエンザワクチンの効果と有効性について

インフルエンザワクチンの最も大きな効果は「重症化」を予防することにあります。
このことからも、医療従事者はワクチンを積極的に摂取する必要があると言えます。

高齢者にも予防の意味がある?

重症化予防の意味でのインフルエンザワクチン接種ですが、高齢者に対しても有効的のようです。
高齢者福祉施設に入所している65歳以上の高齢者で、インフルエンザワクチンを接種した人は発病を34~55%阻止し、死亡を82%阻止する効果があったとの報告もあります。

インフルエンザワクチンとアレルギーについて

重症化予防のためにも必要なインフルエンザワクチンですが、ワクチン成分への強いアレルギーや重篤な鶏卵アレルギーの既往がある場合は禁忌ですので注意が必要です。

妊婦はワクチン接種は危険?

インフルエンザワクチンに関しては、特に妊婦でも問題ないとされています。

インフルエンザの感染予防対策について



では、医療従事者としてインフルエンザに感染しないようにするための予防策とはどのようにすればよいのでしょうか?
主な予防策としては、、
①ワクチン接種
②咳エチケット
③早期の鑑別診断
…があげられます。

①ワクチン接種

上述したように、医療従事者は感染予防の観点からもきちんとワクチンの接種をしておくことが必要と言えます。

②咳エチケット



咳やくしゃみといった症状がある場合は特にマスクを着用することが必要になります。
加えて咳やくしゃみをする際は鼻や口にハンカチなどを当てる、その後の手荒いや手指消毒といった対応も必要になります。

早期の鑑別診断

きちんとインフルエンザ迅速検査の実施が求められます。
しかし前述したように、偽陰性の場合もあるので1回の検査で陰性でも後から熱発…なんてこともあるので注意が必要です。
怪しいと思ったら、なるべく多くのクライアントと関わるような機会は避けるべきかもしれません。

うがいはインフルエンザ予防にはならない?



実はインフルエンザウイルスは粘膜に付着後、約20分で細胞内へ侵入し増殖します。
ですので、うがいはインフルエンザの直接的な予防になりません。
ただし口腔内衛生にはつながりますので、うがいをしないよりはしていて損はありません!!

医療従事者がインフルエンザ感染源とならないためには?



病院や施設で働く医療、介護従事者がインフルエンザ感染源とならないためには、
前述したような予防策に加え…
・症状がある場合は無理して出勤しない
・インフルエンザと診断、疑いとされた場合は欠勤する
・休憩室でも職員同士で感染するケースもあるため、咳エチケットなどを徹底する
…などが求められます。

インフルエンザ発症してしまったら、いつまで休めばいいの?



万が一、インフルエンザを発症してしまった場合、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまでは出勤しないようにする必要があります。
これは学校保健安全法でも定められている基準になります。

加湿器とインフルエンザについて



インフルエンザ感染や拡大予防のため、加湿器を使用する…ということをよく耳にします。
たしかに、インフルエンザウイルスは湿度が30~40%程度で生存しやすいため、
湿度を40%以上(可能なら50~60%)に保つのが望ましいとされています。
しかし、湿度が低い=院内感染が起こりやすくなる…という報告はないことから、直接的な感染予防にはならないようです。

逆に加湿器が院内感染を引き起こす?

加湿器のタイプとして、蒸気式、気化式、超音波式…などがありますが、使い方によっては加湿器の水は緑膿菌、アシネトバクター、レジオネラ菌などで汚染される場合があります。
これらの菌は院内感染の原因となる場合もあるので、使用には注意が必要です。

超音波式加湿器は医療機関ではNG?

また、特に超音波式加湿器ですが、医療機関では使用しないように勧告されています。
理由としては、水槽の水が微生物で汚染された場合、微生物特有の“エアロゾル”が大量に噴出され感染を引き起こすことから…とのことです。
こういったリスクを考えると、医療機関での加湿器の使用はあまり勧められないかもしれませんね。

医療機関におけるインフルエンザ対応について

では、医療機関…おもに病院において、インフルエンザが発生した場合はどのような対応が求められるのでしょうか?

外来での対応について

病院の外来でのインフルエンザに対して、

・外来患者に対してマスクの着用を促す
・スタッフもマスクを着用する
・地域のインフルエンザの発生動向に注意を払う
・インフルエンザの症状のあるクライアントをいち早くトリアージして必要に応じて隔離を行う
・トリアージ後は重症度を評価し、可能な限り早く診断治療を開始する
…といった対応が必要となります。

入院病棟での対応

入院中のクライアントがインフルエンザにかかった場合は、

・可能な限り個室で対応する
・同室者はインフルエンザ疑いとして、3~4日部屋を移動させずに経過観察をする
・個室対応ができない場合は、カーテンで遮断する、ベッドの感覚を2m以上あける
・接触した職員の健康状態を特にチェックする
・インフルエンザ発生の原因や発生状況を調査する
…といった対応が求められます。

小児・未成年者がインフルエンザに罹患したら?



小さな子供や未成年者がインフルエンザにかかってしまった場合、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無にかかわらず、少なくとも治療開始後2日間は1人にしないことが重要です。

合併症へのリスク

小児のクライアントがインフルエンザにかかってしまった場合、中耳炎の合併や熱性痙、気管支ぜんそくを誘発することもあるので、このような合併症を併発しないよう注意が必要です。

具体的な注意事項

小さな子供、未成年者がインフルエンザにかかり、自宅で療養させる場合の注意点ですが、

・玄関や部屋の窓の施錠を確実に行う
・ベランダに面してない部屋で寝かせる
・できる限り1階で寝かせる
…などがあげられます。

まとめ

冬の時期のインフルエンザは非常に発生しやすく、ましてや抵抗力の低いクライアントが多い医療、介護施設では集団発生しやすい環境といえます。
また重症化しやすく下手すれば命の危機にまで発展することからも、医療従事者としてインフルエンザの基礎知識、予防策、対応方法はしっかりと勉強しておく必要があります。

作業療法士は語りたい!

作業療法士をはじめ、リハスタッフは特に、
クライアントと会話する機会も、
顔を近づける機会も多いからなお注意が必要だね。
自分が原因で院内感染…パンデミックなんて起こったら責任重大ですからね。。
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