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作業遂行の展開図式の再考 – 作業療法士に求められる臨床力に必要な3つの要素とは?

作業遂行の展開図式 概論

こんにちわ、セラピストブロガーあいとう(@otpressinfo)です。

作業療法って扱う範囲が幅広い分、非常に解釈が難しい印象を受けます。
“作業”って一言で言ったとしても、対象者や状況によって大きく変わってきますから。

そこで今回は作業遂行の展開図式から作業療法の展開について考えてみます。
かなり僕自身の視点が入り込んでいるので、参考程度までに…。

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作業遂行の展開図式

基礎作業学のテキストから引っ張ってきました。
それぞれの項目についての説明は以下の通り。

の形の部分については…

  1. 「作業的存在である人間存在:環境に働きかけ作業遂行や作業障害に遭遇する」に対して、
  2. 「健康概念:生活機能、幸福や不幸、生活の質」や
  3. 「リハビリテーション理念と方法:人権思想、個人の尊重、バリアフリー」などを実現し、リカバリーを促進するために、
  4. 「作業療法」は専門職としての同一性をもち、臨床の考え方を方法として、対象者の同行者としてサービスを提供する立場にあること

…を示しているようです。

つまり、作業療法において、①が対象者、②、③が対象課題、④が解決手段…という解釈なのかなって思っています。
の形の部分については、(作業療法の定義から導かれた)包括的基本概念として…

  1. 「作業療法の目的:対象の作業ニーズの充足による、主体的、健康的、快適な生活状態の実現である」
  2. 「作業療法の構造:対象(個人・集団・地域)、作業、作業療法士、理論および環境で構成される」
  3. 「実践手段としての作業:対象の目的達成のために生活に密着した広範な範囲の作業を用いる」
  4. 「生存機能の維持、生活技能の取得、人生の創造を導く治療手段:客観的・主体的作業分析と統合技術」

…として、その展開の重要性を示しています。

まあ、これはそのまま文字通りの解釈でしょうけど、さらに深堀していく以下のような感じかなと…。

  • 作業療法の目的自体は、「対象の作業ニーズの充足」そのものということ。その上で対象者が主体的で健康的で、快適な生活を送れるようにすることを目的としている
  • 提供するサービスとしての作業療法を構造化すると、その対象は対象者個人であり、対象者個人を取り巻く集団や地域でもあるということ。さらにその周りには対象者が求める(必要とする)“作業”があり、支援する作業療法士がいて、その支援の意義を裏付ける理論や環境がある…ということ。
  • 実際に作業療法士が手段として用いる作業って、対象者の生活に密着した、かつ“広範囲”な範囲の作業であること
  • 治療手段としてはやはり“作業分析”を軸に様々な情報を統合していく技術

…というような解釈をしています。

作業療法士はどんな職種?

作業遂行の展開図式を踏まえて考えるに、作業療法士は…

  • 対象者がどのように作業生活や健康を維持するかに焦点をおいて考える職種
  • 疾患に関連する要因の影響を最小限にして、制限に対処するための生活様式や課外遂行を調整し、残存能力を最大化するための支援を行う職種

…こういったことが言えるかと思います。

作業療法士に求められる臨床力とは?

つまり、作業療法士は臨床や現場において次の3つの能力が求められるようになります。

  1. 専門職の同一性(作業療法士がもつ仕事・責務・能力に関する自己理解)
  2. 臨床の考え方(臨床実践の根本原理)
  3. 作業分析

これらの3つの能力が密接に関連することで実践的な臨床力が発揮できるとされています。

まとめ

作業療法士のアイデンティティとか、作業療法士の独自性とか、そういったものに悩むことって多いかと思います。
実際「PTとOTとの違いがよくわからない」と言われてしまうことも多いようですし。

もちろんそれぞれの“作業療法士観”はあるのでしょうけど、専門職としての同一性を知っておくことは、意外と自身の臨床力を高める手段の近道になるんじゃないかななんて思っています。

…こういうの苦手です。
OTのアイデンティティとかに拘る時間があるなら、
目の前のクライアントの生活を少しでもはやく良くしろ!って思っちゃいます。
たしかに僕もそう思ってた時もあったけど、
いまは「作業療法」って自分の“武器”の特徴や本質をきちんととらえ直すこと、
過去の歴史からもう一度振り返ることは、巡り巡って自分の作業療法の展開をより有益なものにすることにつながると思うよ。
テクニック先行でもいずれ限界がきちゃうからね…。
…なかなか難しい。。。
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